建築における古典的設備は給排水、電気、空調の三つであるが、今日ではこれをペースに多種類多方面の製品が開発販売されている。また、コンピュータ社会に対応し、通信やセキュリティのためのケーブルが容易に敷設交換できるダクトが要求される。ダクトにはLANケーブルのほか、家の周りの監視カメラの回線も敷設され、セキュリティも考慮される。そして、パソコンで仕事をしながら、ディスプレイの片隅に家の周囲の状況や訪問客の姿を写し出す。
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テレビ放送も地上波に加え、CATV、BS、CSなどの放送にも対応できるように配線計画がなされなければならない。住宅完成後に、これらの設備を壁や天井裏に増設することは大変だが、設計の段階ならば容易である。住宅が二一世紀に向かって長期間にわたり使用されるものであることを考えると、設備に関しても将来の発展性を十分考慮した設計であることが要求される。これからは従来型の古典的な給排水、電気、空調の設備の専門家だけでは対処できないような時代になっている。とくに電子工学を基礎にした情報通信関係の高度な専門知識と予測力が建築士に要求される。事実、ビル関係の設備では、すでにバブルの時代以前から「インテリジェントビル」がキーワードである。