先生は、一九九〇年に『チャイルド右脳教育研究所』を開いた。理念は幼児教育であるが、教室では小学校受験のための指導がおこなわれている。工作と行動観察で考査をおこなう桐朋学園小学校の入試では、九七年度の合格者八十名のうち、約四分の一を占める十八名がこの塾から合格したという。一クラス八〜十人で八クラス。入学金が四万円に月授業料二万六千円というから、ほかの受験塾に比べて比較的安い。クラスも一週間に一回、九十分だけ。中学・高校受験指導の経験もある先生だが、小学校受験については、どう見ているのだろうか?「小学校受験のための準備を『必要悪』という人もいますが、私はそれは準備のやりかたがまちがっているのだと思いますよ。受験のためだからといって、ムリして知識を詰め込んだり、訓練をしたりする必要はありません。家庭生活を充実させて、体験を豊かにしてやれば合格につながるのです。小学校受験は、親にとって必要なしつけの目標となるのではないでしょうか。
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