岐阜県高山市の例をみてみましよう。基本になる金額は低く抑えていても、人々の意識に変化が起き、とても大きな効果を出した好例です。人口六万五〇〇〇人の高山市では、ごみ処理券をシールにしてごみ袋に貼ることで、二〇%も燃えるごみを減量しました。シール方式は九二年からスタートしています。この高山方式のシステムでは、まず市役所が家族の構成数に応じて、シールを各家庭に配布します。四人家族なら年間一四〇枚です。ごみ袋の大きさの指定はしていません。高山市の燃えるごみの収集は週二回ですから年間五二週として、一回に一袋を使うと一〇四枚ですみます。したがって、一四〇枚というのは、ごみ出し袋としては十分な枚数です。このシールは無料です。びん、缶、牛乳パックなどは回収コンテナへ出しますが、これも無料です。つまり、高山方式は基本的に無料です。ただし、無料のシールを使い切ったあとは、一枚七〇円で購入しなければなりません。このとき初めて有料になります。無料シールを一年間に使い切らずに余った場合は、市が一枚につき七〇円で引き取ります。これが高山方式のたいへんおもしろいところです。