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拾ってきた葉をできるだけおいしく食べる

父は、私が拾ってきた葉をできるだけおいしく、栄養価が高いままで食べられるようにさまざまな工夫をこらしました。最初、大根の葉を80度くらいのお湯に、約30秒間浸しました。これは、植物の葉に含まれる酸化酵素を殺し、変色やビタミンの減少を抑えるためです。さらに、陰干しして長く保存できるようにしました。食べるときには、これを短く切っておかずにしたり、煮物に加えたり、細かく刻んで団子に混ぜたりします。なかでも、少しいためて植物油をしみ込ませたものがいちばんおいしく食べられました。それから、大根の葉だけでなく、さつまいもの葉、里いもの葉、大豆の葉、いんげん豆の葉、なんきん豆の葉、ふきの葉、ごほうの葉、なすの葉など野菜の葉からかしの木の葉まで手に入るありとあらゆる葉を、同様にして食べました。そのころの私たちは、栄養失調のせいでどことなく体調が悪く、特に夏場は午後から夕方になるとぐったりして疲れてしまうという状態でした。ところが、植物の葉を食べるようになってから、体の調子がよくなってきたのです。あるとき、この葉を大阪市立生活科学研究所で分析してもらったところ、熱湯に浸して陰干ししてからひと月近くたっていたにもかかわらず、かなりの量のビタミンCが残っていることがわかりました。

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