体が重かった。トリプラ州のアガルタラを出発し、バングラデシュを横切って再びインドのコルカタに着いたが、その間、一泊もホテルに泊まることなくバスを乗り継いできた。これまで乗ってきた中国やタイのバスに比べ、インドやバングラデシュの夜行バスには車内で寝るという発想が欠けていた。バングラデシュのグリーンラインにしても、立派なバスだったが、背もたれは二十度ほど後ろに倒れるだけだった。道は悪くはなかったが、なにしろバングラデシュは人が多く、鬱陶しいことばかりがつづく。
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そんな疲れが、慣れ親しんだサダルストリートで一気に出だのかもしれなかった。この街ではビールを飲めることも知っていた。久しぶりのビールにそそられ、平らな動かないベッドが恋しかった。しかしこの先が不安だった。インド大陸をどんなバスが走っているのかもわからなかった。コルカタに一泊するにしても、明日乗るバスのめどをつけておきたかった。